輸入生地 着分という考え方
6月も半分が過ぎました。7月に入ると百貨店ではクリアランスが始まります。この時期はクリアランス前の静けさとも言えます。
当店でも夏物の在庫が少なくなってきて、品切れになったり、ブラウス着分、スカート着分のみしか残っていない生地も増えてきました。
さて、本日は生地の着分ということについて書こうかと思います。
従来レディースの輸入生地業界で着分というスーツ(ジャケット&スカート)1着分のことを言い2.5m〜2.7mでカットされていること通常でした。
ところが時代の流れもあり、スーツで仕立てられる方は少なくなりました。もちろん仕事柄スーツが必要という方はいらっしゃいますが…
では、どういう流れになっているかと言いますと単品化です。
ジャケットのみ、ブラウスのみなどの単品をお仕立てしてお手持ちのボトムスと色々な着まわしを楽しむ方が増えています。
ボトムスもスカートよりパンツをお仕立てになる方の方が多いのではないでしょうか。
こういう流れの中で生地をスーツ分の2.7mでカットしてしまうと無駄が出てしまいますのでジャケット分(1.6m)でカットをして、必要の長さに応じて反物からカットするようにしています。
たまにお客様から1.6mという長さを見て「ハギレじゃない」とご指摘を受けますが、決してそういうことではありません。
着分=スーツ1着分という時代ではなくなったのかもしれません。